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こんにちは、画家の佐藤功です。
油絵の世界で「ぼかし」は、
作品に立体感や柔らかさ、奥行きを与える
重要な技法の一つです。
過去の様々な名画でも使われてきました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナリザ』も、
ぼかし技法が巧みに使われ、
顔の輪郭など、滑らかな陰影に
その技法が見られます。
これにより、
微妙な表情、立体感と奥行きが生まれています。
『モナリザ』に使われている、ぼかし技法は、
「スフマート」と言われる技法で、広く知られています。
油絵は乾燥がゆっくりで、
適度な粘度があるので
ぼかし技法が、非常にやりやすい画材です。
この記事では、初心者でも簡単に
美しいぼかしを作る方法を解説します。
どのような筆を使うのか
手や指、海綿・スポンジを使った
多彩なぼかし方まで詳しく解説します。
ぜひ、あなたの作品にも
ぼかし技法を取り入れて、
さらに魅力的な表現を楽しんでください。
目次
ぼかし技法は、簡単で即効果
油絵における、ぼかし技法は、
誰でも手軽に取り入れられるうえ、
即効性があり、作品に劇的な変化を
与えることができます。
ぼかしとは、
色と色の境界を滑らかにすることであり、
必要な箇所に応じて、
様々なグラデーションを作り出すことです。
これにより、
絵画に立体感や奥行き、光の柔らかさ、リアルさ、
など多彩な表現ができるようになります。
この記事では、
初心者でも簡単にできる
筆を使ったぼかし方、を中心に、
手指やスポンジを使った方法も解説します。
作品の印象がぐっと変わるので、
記事を参考に
ぜひやってみてくださいね。
筆を使ったぼかし方
広い範囲で美しくぼかす|ファン筆
扇形のファン筆を使って、
広い範囲を滑らかにぼかします。
特に風景画で、空や海の表現、
静物画、人物画の背景などで、
広く滑らかなグラデーションを
描き出すことができます。
描き方は、
2つの色を塗ってから、
ファン筆で、色の境目を8の字を描くように
大きいストロークで、撫でて、ぼかします。
※ファン筆のぼかし方の詳しい手順は、こちらの記事をご覧ください。
私の作品では、下図の風景画の空に、
ファン筆のぼかし技法が使われています。
狭い範囲で巧みにぼかす|パステルブラシ
パステルブラシは、
パステル画に使うための筆ですが、
油絵の具のぼかしにも使えます。
狭い範囲で精密なぼかしを
行いたいときに使用します。
特に人物の肌の質感や陰影、
静物画のディテールなどを
ぼかすのに適しています。
毛先が柔らかく、
繊細な操作が可能なため、
複雑な部分でも
均一で美しいぼかしを
作り出すことができます。
描き方は、
何段階かの階調の色を塗ってから、
パステルブラシで、多方向に
軽く小刻みに、撫でてぼかします。
私の作品では、下図の
人物画の肌や、後ろ髪に、
静物画の林檎の左右の輪郭に
パステルブラシのぼかし技法が使われています。
煙のように透かしてぼかす|たたき筆
たたき筆とは、
ステンシルや版画で使う、刷り込み筆のことですが、
穂先が平らで、叩いて使う筆なら何でもOKです。
このぼかし方は、
穂先に、少量の絵の具を薄く付けて、
叩いて着色することにより
下の色を透かした、
煙のような柔らかいぼかし
を実現します。
特に、風景、街並みを描いて乾かした後に、
このぼかし方で、
上から、雲や煙、霧、光、
などを表現するのに効果的です。
軽くポンポンと叩いて使うのがポイントです。
私の作品では、
下図の風景画の樹々上部に、
たたき筆のぼかし技法が使われています。
樹々を描いて乾燥後、
上部に、黄系のライトグレーをポンポン叩いて乗せて、
光に包まれた樹々を表現しています。
ここで、お知らせです。
油絵に興味を持ったあなたへ
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筆以外のぼかし方
ニュアンスをつけてぼかす|手指
手や指を使ってぼかす方法は、
筆ではできない、直感的なぼかしを作ることができます。
直接、絵の具に触れることで、
手指からの、微妙な力加減や、動きを活かし、
自然なニュアンスを表現できます。
絵に人間味が、加わるように思います。
※油絵の具に触れるのが、苦手な方は
ムリせずにしてください。
描き方は、
筆で、何色か色を塗ってから、
直感的に感じたままの、
指の動きや、力加減をつけて、
絵の具を伸ばして、ぼかします。
私の作品では、
下図の静物画の羽根の上に
白い気の流れような表現がありますが、
そこを、指で、ぼかしています。
(指だけでなく、絵の具を流したり
複合的に技法を使っています)
独特の質感でぼかす|海綿、スポンジ
海綿とは、繊維質からなる海洋生物です。
乾燥させてスポンジ状にしたものが
水彩の画材として、主に使われています。
画材店に「海綿」で販売されています。
油絵の、ぼかしにも使用できます。
ただ、海綿は、油を吸うと変形しやすくなるので
繰り返し何度も、
使うのは厳しいかもしれません。
海綿やスポンジを使ったぼかしは、
押し付けたり、引っ張ったり、叩いたりして、
独特のテクスチャーを作りながら、
ぼかすことができます。
海綿は、不均一な形状と目の粗さで
思いがけないテクスチャーの
ぼかしができます。
遠景の、樹木や
柔らかい雲の表現などに向いています。
スポンジは、ある程度、
規則性があるテクスチャーで、
ぼかすことができます。
スポンジの形や材質、目の粗密、を変えることで、
ぼかしの表情に、バリエーションができます。
下図は海綿で、
不均一なテクスチャーのぼかしを作って
樹木を描いてみました。
まとめ
油絵のぼかし技法を
解説しましたが
いかがだったでしょうか。
様々な筆、手やスポンジなどを
駆使することで、
広い範囲から細部に至るまで、
自在にテクスチャーからニュアンスまで加えた
ぼかしを表現できます。
簡単に始められ、るぼかし技法ですが、
筆や絵の具の扱い方を工夫することで、
さらに表現を発展させることができます。
ぜひ、ぼかし技法をやりながら、
思いついたことを、どんどん試してみてください。
きっと、あなた独自の表現が
見つかると思います。
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