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こんにちは、画家の佐藤功です。
日本の美術史において、
大正・明治時代は
西洋画の技法が一気に取り入れられ、
独自の発展を遂げた革命的な時代でした。
当時、西洋画に魅せられた
画家たちの多くは、
海外で技術や感性を学んで
それを日本に持ち帰り、
伝統的な日本美術と融合させることで
新しい表現を生み出しました。
単に西洋の技法を模倣するだけでなく、
独自の視点を加えた
洋画スタイルを確立しました。
この記事では、
日本の洋画の礎を築いた
明治・大正時代の
有名な画家たちを一覧で紹介します。
彼らがどのようにして
個性豊かな作品を生み出し
日本の美術に革新を
もたらしたのかを見ていきます。
本記事(前編)では、
主に明治時代に活動した画家を解説します。
次回の記事(後編)で、
主に大正時代に活動した画家を解説します。
明治時代の有名な洋画家
高橋由一(たかはし ゆいち)
生没年: 1828年-1894年
高橋由一は、
江戸時代末期から明治時代にかけて
活動した日本最初期の洋画家
と言われています。
幼少の頃から画才があり、
若いころは、狩野派の絵師として
活動していて、実績もありました。
その後、洋画に魅せられ
日本に滞在していた
イギリス人画家ワーグマン
イタリア人画家フォンタネージ
に、油絵の画法を学びました。
油絵の技術を取り入れた由一の作品は、
日本における洋画の発展に
大きな影響を与えました。
彼の代表作である「鮭」は、
リアルで実在感のある描写が特徴的です。
伝統的な日本画とは異なり、
実際の物を忠実に描写する
西洋画の技法を
取り入れた先駆者的存在でした。
また、画塾の経営や
女性入門者の多数受け入れ、
国産の油絵の具の開発を後押し、
絵画コンテストの開催・販売など
実業家としての一面もあります。
<あわせて読みたい>
高橋由一の詳しいことは
以下の記事をご覧ください。
黒田清輝(くろだ せいき)
生没年: 1866年-1924年
黒田清輝は、法律を学ぶため
パリに留学しましたが、
その先で画家に転向します。
アカデミックと印象派を折衷した画風の
ラファエル・コランに師事しました。
帰国後は、
印象派の影響を取り入れた
外光派という作風を確立して
その代表的な作品に「湖畔」があります。
黒田の作品は、しっかりとした
デッサン力を土台として
光と色彩の捉え方にも優れています。
そして、東京美術学校(現・東京藝術大学)の
教授としても多くの若手を育てました。
日本の洋画の方向を決定づける
重要な役割を果たした画家です。
<あわせて読みたい>
印象派について詳しくは
次の記事をご覧ください。
藤島武二(ふじしま たけじ)
生没年: 1867年-1943年
藤島武二は中学時代から、
日本画を学んでいましたが
洋画に転向します。
1歳上の黒田清輝から
推薦を受けて
洋画の指導を受けますが、
その後、フランス留学を経て
藤島は、装飾的で抒情的な
スタイルで優れた作品を残しました。
代表作「黒扇」は
その美しい色彩と
優雅な筆致で知られています。
帰国後は、
東京美術学校(現・東京藝術大学)の
教授に就任。
後進の育成にも尽力しています。
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和田英作(わだ えいさく)
生没年: 1874年-1959年
和田英作は、
明治から昭和初期にかけて
活躍した洋画家です。
彼は、黒田清輝に受けた指導と
フランスで学んだ技法を取り入れた
外光派の作風で
日本の風景や人物画、
肖像画、静物画、風俗画など
多岐に渡り描いています。
その中でも、
特に肖像画を得意としている
ことが知られています。
(福沢諭吉、似てますね~)
また、風景画では「富士」は、
自然の風景をリアルに描写しつつも、
繊細で優雅な雰囲気を醸し出しています。
また、和田は東京美術学校で教鞭を執り、
1932年には、校長に就任しています。
浅井忠(あさい ただし)
生没年: 1856年-1907年
浅井忠は、バルビゾン派の影響をうけた
イタリア人画家フォンタネージに師事して、
彼に薫陶をうけた自然主義的な
画風となっています。
フランスで学び、
印象派の影響を受けつつも、
日本の風景を、素朴にあるがまま
描くことに重きを置きました。
作品の多くは、
風景や農民の生活が
写実的に描かれており、
「収穫」はその代表的な作品です。
また、後進の指導にも力を入れ、
安井曽太郎、梅原龍三郎ら
多くの若手画家を育てました。
青木 繁(あおき しげる)
生没年: 1882年-1911年
青木繁は、
28年という短い生涯の中で
日本の洋画界に強烈な印象を
残した画家です。
幼い頃から絵に親しみ
東京美術学校に進学後、
黒田清輝などの指導を受け、
西洋画の技法を本格的に学びました。
浪漫主義的な表現と力強い筆致で
古事記などの神話を
題材にした作品が多く、
情熱的でドラマティックな構成が特徴です。
彼の代表作「海の幸」は、
千葉の小さな漁村に滞在していた時に
描かれた作品です。
荒々しい大自然の中
漁師たちが海の恵みを
受け取る瞬間を力強く描写しています。
まとめ
明治時代は、
日本の文化と芸術が
急速に変化した時代でした。
鎖国が終わり、
西洋からの新しい技術や文化が
流入する中で、
美術界も西洋画の技法が導入され、
日本の絵画表現は
新たな時代に突入します。
本記事で紹介した
明治時代に活躍した洋画家たちが
この流れを先導し、洋画の礎を築きました。
(紹介しきれていませんが、他にも
明治時代に活躍した画家は多数います)
これらの画家たちは、
西洋からの技法や概念を取り入れながら、
単なる模倣に留まらず、
日本文化との融合や独自の解釈が見られ、
それが日本洋画の独自性として現れています。
黒田清輝が確立した外光派の技法や
浅井忠の自然主義的な画風など、
印象派の影響が色濃く見られます。
現在、日本で”油絵”といえば、
印象派的な絵がイメージされますが、
この流れを汲んでいるように思います。
話は戻ります。
これら明治時代の画家たちの功績は
後の大正時代の洋画家たちに引き継がれ、
岸田劉生や梅原龍三郎といった
画家たちによってさらに発展していきました。
続きは、次の記事【後編・大正】で、
大正時代の洋画家たちをご覧ください。
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