ブログ

油絵に必要な道具|買ってはいけないものは?|油絵の具、溶き油の選び方は?【初心者にわかりやすく説明】

スポンサーリンク

油絵に必要な道具|画家視点でおすすめ

こんにちは、画家の佐藤功です。この記事では「油絵に必要な道具」について書きます。記事がためになった、面白かったなら、ぜひSNS(Twitter、Instagram、Facebook)のフォローもお願いします。

油絵は、始めるのに敷居が高いと思われがちですが、その理由は、油絵の具や溶き油などの種類が多すぎる、使い方が難しそう、ということではないでしょうか。そこで、初心者向けに、最低限これを揃えておけば、油絵を始められますよ、という道具を紹介します。経験者でも道具を見直す意味で、読んでもらえれば役に立つと思います。独学で油絵を描く人も、美術学校や絵画教室で油絵を習う人も参考にしてみてください。

これから紹介する「油絵に必要な道具」は、私が画家として実際に使用しているもの、私が独断で初心者ならこれを買うべき、と思うものだけです。なお、プロ用の高価すぎる道具や、廉価すぎて品質に疑問がある道具はあえて外しています。

その前に、まず、買ってはいけないものを紹介します。それは、、、

油絵道具で買ってはいけないもの

「木箱の油絵セット」

これは買わないでください。画材店には、たいてい木箱に入った油絵セットが販売されています。「木箱の油絵セット」には、油絵の具、筆、溶き油、パレット、など必要な道具は入っています。しかし、問題は、小さい木箱です。最初はわからないと思いますが、油絵を始めると、必要になって、絵の具や筆、道具類をどんどん追加で購入していきます。木箱は、元々のセットに含まれる道具が入るスペースしかないので、追加した絵の具などは殆ど入らないのです。わりとすぐに木箱は使用しなくなります。

ですので、油絵の具、筆、溶き油などの道具類は別々に購入して、それらは、ホームセンターで売っているような、やや大きめの工具箱に入れることをおすすめします。

ただ、「木箱の油絵セット」は、画家が持っていそうな洒落た雰囲気があるので、それでモチベーションが上がる人は購入しても良いと思いますよ(^^)

それでは、油絵制作に必要な道具を紹介します。水彩などに比べると道具類が多く感じられますが、できるだけ必要最低限にまとめました。実際に油絵制作を経験してみると、使用頻度が多い道具はそれほどの多くはありません。

1.油絵道具
 1-1.キャンバス
 1-2.油絵の具
 1-3.溶き油
 1-4.筆
 1-5.ペインティングナイフ
 1-6.油壺
 1-7.筆洗油(ブラシクリーナー)
 1-8.パレット

2.下描き道具
 2-1.木炭(伊研No.360)
 2-2.木炭の芯抜き
 2-3.練り消しゴム
 2-4.フィキサチーフ(定着液)

3.その他、必要な物
 3-1.不要な布
 3-2.不要な古新聞、古雑誌など
 3-3.汚れて
もよい服装、エプロン、などの用意

 
3-4.工具箱

<あわせて読みたい>
油絵は独学できるの?【結論:独学できます】初心者~経験者まで参考になります
〇油絵とは?わかりやすく説明|油絵の歴史とは?有名絵画は油絵が多い

1.油絵道具

1-1.キャンバス

キャンバスは、F、P、M、S、の何号という規格でサイズが決まっています。一般に使用するサイズは、F0号~F15号程度ですが、初心者は、小さめのF4号かF6号あたりから使用するのが良いと思います。

F4号は、333×242mm

F6号は、410×318mm

1-2.油絵の具

最初は12色セットを用意してください。あまり色の種類が多くても使うのに迷います。国内の油絵の具メーカー各社(ホルベイン、マツダ、クサカベ、など)であれば、品質や使い勝手は良好で大差はないです(同じ色でも、若干色合いの違いはありますが、その辺は好みですね)。海外の油絵の具メーカーは、品質が良くない物がわりとあるので、最初は避けた方が無難です(絵の具の練りにムラがあったり固かったり、チューブから油漏れする、乾燥が異常に遅い、など)。

最初は12色セットを購入して、描くうちに好きな色を追加で購入すればよいです。私自身は、国内・海外メーカーの油絵の具を幅広く使用していますが、個人的には、色合いにクセが無いと思っているホルベインの12色セットを初心者におすすめします。同じメーカーでも、初心者用の廉価シリーズや、プロ用の高級シリーズなど、多種ありますが、標準的なシリーズをおすすめします。

1-3.溶き油

油絵を始めるときに、溶き油(溶剤)の種類が多過ぎて、わけがわからないと思ったりしたことはないでしょうか?
でも大丈夫です。溶き油の種類は、全部覚える必要はないです。

2種類だけ覚えてください。
まず、1つ目は「ペインティングオイル」という溶き油を用意すればよいです。これは、メーカーが、使いやすいように様々な溶剤を調合した溶き油です。
2つ目はテレピン(ターペンタイン)を用意してください。これは、「ペインティングオイル」を薄める場合に使用します。「ペインティングオイル」だけ使用すると油のギラギラ感が強いので、好みによってテレピン(ターペンタイン)で薄めればよいです。

1-4.筆

油絵用の筆は、穂先の形状は、ラウンド[丸筆]、フィルバート、フラット、ファン、などがあり、穂先の毛の種類は、ナイロン、セーブル、豚、馬、など多種多様です。筆のサイズは、号数で表され、数値が大きくなるほど、穂先が大きくなります。

最初は、ラウンド(ナイロン)4号~8号を3~4本、フィルバート(ナイロン)10号を1本を用意するのをおすすめします。ラウンドは穂先が尖っているので、通常の描写、フィルバートは穂先が平べったいので広い面が塗りやすいです。

以下は、用意する筆の一例です。

ラウンド(ナイロン)4号1本
ラウンド(ナイロン)6号1本
ラウンド(ナイロン)8号1本
フィルバート(ナイロン)10号1本

あと、油絵用の筆について、一般的には、豚毛の筆を使用するのが慣習となっています。油絵の技法書には、用意する筆として豚毛が書かれていたり、市販の油絵セットには、たいてい豚毛の筆が入っています。豚毛は硬くて筆跡が残ります。いわゆる印象派の絵ように絵の具をザクザクとキャンバスに置くように描いたり、意図的に筆跡を残すように描くのには向いています。

ただ、繊細な絵を描くのには向いていません。これは私の考えですが、油絵を豚毛だけで描くのは、描く表現の幅を狭めてしまうのでおすすめしません。既に紹介したナイロン等の柔らかくコシがある筆を中心に使って、豚毛の筆はそれと併用するのが良いです。豚毛は、ラウンドかフィルバートの4号~8号を、まず1~2本くらい用意して、実際に使用してみて良いと思ったらバリエーションを増やせばよいと思います。ちなみに私は、フィルバートの豚毛を使って、筆跡を生かした木目や壁など質感を表す場合に使用します(でも豚毛の使用頻度は低いですが)。

※筆は消耗品なので、毛羽立ってきたり、穂先が割れたら迷わず買い替えましょう。絵の出来は、筆のコンディションに大きく左右されます。

1-5.ペインティングナイフ

絵の具をパレット上で混ぜたり、キャンバスに塗ったりするためのナイフ(ヘラのようなもの)です。左官工が壁にモルタルを塗りこむように、絵の具をキャンバスに塗る感じですね。サイズ違いで数本用意すればよいです。

1-6.油壺

ペインティングオイルなどの溶き油を入れておきます。フタを締めれば、持ち運びできたり仕舞ったり、数日は保管しておけます。油壺はパレットにクリップして使用します。

補足:
私は、毎日のように制作して作業スペースも確保されているので、作業台に小皿を置いて溶き油を入れています。1日の制作が終わったら、小皿の上にフタを置きます。もし、同じような作業環境の人であれば、溶き油は小皿に入れてもよいと思います。小皿は定期的に、溶き油を拭き取って綺麗な状態にしておけばよいです。

1-7.筆洗油(ブラシクリーナー)

筆を洗うための油です。国内の油絵の具メーカー各社(ホルベイン、マツダ、クサカベ、など)から販売されていますので、どこのメーカーを選んでも大丈夫です。

1-8.パレット

紙パレット、または、木製パレット。後片付けの簡単さを考えると紙パレットをお勧めします。木製パレットは、後片付けが大変です。油絵の具は固まると、はがすのが困難なので、毎回制作が終わったら拭き取りして後片付けしなければなりません。木製パレットを使うメリットはあまりないです。

2.下描き道具

2-1.木炭(伊研No.360)

一般的な規格の木炭です。キャンバスへの下描きに使用します。

2-2.木炭の芯抜き

木炭(伊研No.360)は芯があるので、使用する前に芯抜きで抜きます。

2-3.練り消しゴム

木炭や鉛筆などを消すのに使用します。

2-4.フィキサチーフ(定着液)

下描きが終わった際、鉛筆や木炭をキャンバスに定着させるスプレーです。

3.その他、必要な物

3-1.不要な布

筆洗油で洗った筆を拭くために使用します。

3-2.不要な古新聞、古雑誌など

油絵制作時など油絵道具を置く時に、汚れ防止のため、床やテーブルに敷いておく。また、筆拭き用や、後片付けの時に道具類、テーブル、椅子などに付いた絵の具などを拭き取るため。

3-3.汚れてもよい服装、エプロン、などの用意

汚れても良い服装やエプロンでもよいですが、制作頻度が多い場合は、つなぎを着ることをお勧めします。エプロンのように間違って服に汚れが着くことはないし、脱ぐだけなので楽です。私が使用しているつなぎを紹介します。生地が薄く、半袖なので作業しやすいですが、冬場はやや寒いです。

3-4.工具箱

油絵は、描いていくうちに、どんどん絵の具や筆、道具を追加で購入していきます。思ったより、油絵道具は増えていきます。そこで、油絵道具はホームセンターに売っているような工具箱に入れることをお勧めします。私自身、美術学校時代は工具箱に油絵道具一式を入れていました。ただ、工具箱は最初に購入しない方がよいです。ある程度、油絵を描いて道具類が増えてから、道具が入る大きさ、デザインの工具箱を選んでください。ポイントとしては、筆が入るスペースがあること、若干大きめのにしておくこと、です。一応、例として工具箱を紹介します。

<あわせて読みたい>
油絵は独学できるの?【結論:独学できます】初心者~経験者まで参考になります
〇油絵とは?わかりやすく説明|油絵の歴史とは?有名絵画は油絵が多い

スポンサーリンク