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こんにちは、画家の佐藤功です。
油絵の具は、
その独特な質感や表現力の豊かさから、
歴史的にも、多くの画家が名画を残しています。
油絵の具には明らかに
他の画材とは一線を画する
特徴があると思います。
現在も、初心者からプロまで
幅広い人々に使われていますが、
そのことから、
魅力的な画材であることがわかります。
この記事では、
油絵の具の特徴や魅力、メリット,デメリット
をわかりやすく解説します。
私自身は、油絵の画家として
長年、油絵の具に触れてきました。
その経験から、
この記事では、
リアルで実践的な情報を
お伝えすることができます。
油絵を始めたい方や
他の画材との違いを知りたい方にとって
油絵の具を身近に感じる
きっかけとなれば嬉しいです。
目次
油絵の具の特徴
油絵の具の特徴は、たくさんありますが、
他の画材に見られないような
代表的な特徴7つを解説します。
油絵の具の特徴は、
これらを覚えておけばOKです!
1.油で溶く|水は不要
油絵の具は、
水彩やアクリル絵の具とは違い、
水で絵の具を溶きません。
油絵の具は、
「溶き油」を使って溶いて、
濃度や流動性を
細かくコントロールします。
作品や制作段階に応じて、溶き油を
多めにしたり、少なめにしたりします。
また、技法によって、
溶き油の種類を変えることもあります。
<あわせて読みたい>
溶き油の詳しい解説は
以下の記事をご覧ください。
2.物質感が強い|マヨネーズの固さ
油絵の具の、一番わかりやすい特徴は、
絵の具自体が非常に粘り気があり、
物質感が強いことです。
その質感は、
よくマヨネーズの固さに例えられます。
(マヨネーズより少し固い)
水彩やアクリル絵の具に慣れている方は
この物質感に、新鮮さと驚きを
感じるかもしれません。
(美術学校に、入学時の私がそうでした笑)
この粘度の高さにより、
筆跡をくっきり残せたりと、
立体感のある表現が可能となります。
絵の具の物質的な存在感は、
油絵ならではです。
視覚だけでなく触覚的な魅力も与えます。
3.厚塗りできる|cm単位で盛上げ可能
油絵の具は、他の画材と比べて、
群を抜いて、厚塗りが容易です。
これは、油絵の具の
乾燥の仕組みが影響しています。
油絵の具は、乾燥する際
絵の具中の油(乾性油)が、
酸素と結合(酸化重合)して固化するため、
絵の具の体積が減らないのです。
これにより、厚塗りがしやすいのです。
水彩やアクリル絵の具などは、乾燥する際、
絵の具中の水分が、蒸発するので、
絵の具の体積から、水の体積分が減ります。
このため、ほとんど厚くならないのです。
油絵には、特に厚塗りを用いた
インパストという技法もあり、
立体感やボリューム感を表現できて
ダイナミックな仕上がりになります。
油絵の具は、やろうと思えば
重ね塗りをして、
1~2cm、それ以上の盛り上げも可能です。
4.色が魅力|透明感や深みが出せる
油絵の具は、
独特の透明感や、深みある色彩を
表現できることが大きな魅力です。
絵の具を、薄く塗り重ねることで、
下の色を透かして見せながら、
複雑で豊かな色合いを
生み出すことができます。
また、絵の具を厚く塗ると、
その色の強さや鮮やかさが際立ち、
画面全体に力強さを与えます。
油絵ならではの色彩表現により、
作品に透明感や深み、奥行きを
与えることができます。
※専門的には
油絵の具が、深みある色に見えるのは、
固化した油絵の具の塗膜(乾性油)の
光の屈折率の影響で
色の見え方が複雑になるからです。
<あわせて読みたい>
油絵の具の組成や
色の見え方の仕組みは、
以下の記事をご覧ください。
5.自然な光沢|美しい
油絵の具は、
乾燥すると、自然な光沢が出るのが特徴です。
これは、絵の具や溶き油に含まれる
乾性油や樹脂の影響です。
溶き油を適切に使うことで、
表面に美しい光沢が現れ、
作品が一層魅力的になります。
また、溶き油やニスの使い方次第で、
自然な光沢を出す、
強い光沢を出す、
マットにする、
など、いろいろと調整できます。
6.特有の匂い|好み次第
油絵の具には、独特の匂いがあります。
これは、溶き油の原料となる
松脂や石油系の匂いが殆どです。
この匂いは、人によって
好みがありますが、
殆どの人は、最初だけで
慣れてしまうと気になりません。
(私は、この匂いは好きです!)
換気を十分にしていれば
問題ないと思います。
ただ、中には強く感じる人もいるので、
その場合は、
無臭やラベンダーの香りの
溶き油を使う選択肢もあります。
ここで、お知らせです。
油絵に興味を持ったあなたへ
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7.乾燥が遅い|およそ1~5日
油絵の具は
乾燥に時間がかかります。
通常、表面が乾くまでに
およそ1~5日ほどかかり、
完全乾燥するまでには
半年~年単位かかります。
乾燥が遅いことは、
じっくり丁寧に制作を進めれる、
修正がやりやすい、
という利点でもあります。
完成までは、
計画的に作業を進める必要がありますが、
乾燥剤で、乾燥を速めることもできます。
<あわせて読みたい>
油絵の具のメリット・デメリット
メリット|抜群の表現力
油絵の具は、
表現力の豊かさが抜群で
大きなメリットです。
絵の具を、薄く塗り重ねることにより
色の透明感や深みが出せることや、
物質感を生かした厚塗りでも、
他の画材では難しい
ダイナミックで迫力ある表現が可能です。
そして、乾燥の遅さを利用して
時間をかけた
丁寧で繊細な表現ができること。
これだけでなく、油絵には、
古典技法を含め、様々な技法があり
表現の幅が、非常に多彩です。
<あわせて読みたい>
油絵技法については、以下の記事をご覧ください。
油絵の具は、乾燥後に
強い塗膜を形成するため、
長期間保存できるのも大きなメリットです。
これは、歴史が証明しているように
多くの油絵の名画が残っています。
適切に保管すれば、
何百年もその美しさを保つことができ、
歴史的な名画が、今も鑑賞できるのは、
油絵の具の耐久性のおかげです。
※ただし、油絵の制作方法や材料の適切さ、
保管方法により、
耐久性は大きく変わります。
中には、これらの影響で、
変色や劣化が激しい名画も存在します。
デメリット|片付け面倒
油絵の具の大きなデメリットといえるのは
乾燥に非常に時間がかかることです。
表面の乾燥までに、
およそ1日~5日かかるため、
完成までのプロセスが
長引くことがあります。
急いで仕上げる必要がある場合には、
他の画材に比べて不便です。
ただ、これは見方を変えると
丁寧に制作ができる
メリットとも言えます。
特にグラデーションは
乾燥時間を気にせず、やりやすいです。
あとは、後片付けが、大変です。
油絵の具は、
水で洗い流すことができないので、
道具類の汚れは、
基本的には油絵用の溶剤で
洗ったり、ふき取ります。
特に筆などは
しっかり洗わないと
絵の具が固まって
次回使えなくなってしまいます。
また、衣服に付いて
気付かずに固まってしまうと、
非常に取りにくくなります。
専用の溶剤で取る必要があります。
油絵の具は、
水彩やアクリル絵の具に比べて
後片付けが、手間となることが多いです。
まとめ|魅力的な油絵の具
油絵の具の特徴、
メリット、デメリットを解説しましたが
いかがだったでしょうか。
油絵の具は、
長い歴史の中で、描法が継承されながら
技法や材料も多様に発展してきました。
それが、現在の油絵の
表現力の豊かさにつながっています。
油絵の具は、
初心者でもプロでも、楽しめる画材であり、
その奥深さを知るほどに
新しい表現の可能性が広がります。
少しでも、絵画の世界に興味のある方、
他の画材では得られない
表現を追求したい方にとって、
油絵の具は、間違いなく魅力的な選択肢です。
この機会に是非
油絵の世界に
一歩踏み出してみてください。
きっと、描くたびに
気持ちも豊かになっていきます。
最後にお知らせです。
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