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写実主義の絵画をわかりやすく解説|クールベなど代表的な画家を紹介

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こんにちは、画家の佐藤功です。

写実主義は、
19世紀半ばにフランスで誕生した
美術運動であり、
現実をありのままに描くこと
を目指しました。

理想化や誇張をせずに、
日常の風景や人々を正確に描写することで、
当時の社会や生活を
そのまま、映し出していることが特徴です。

この運動の代表的な画家が、
フランスのギュスターヴ・クールベ。

彼の作品は、
社会問題や人々の日常生活を率直に表現し、
芸術界に大きな影響を与えました。

この記事では、
写実主義がどのように誕生し、
何を目指したのか、
クールベや代表的な画家たちの作品を通して、
写実主義の魅力をわかりやすく解説します。

写実主義の誕生の前
19世紀半ばまでのフランスは、
歴史画や宗教画を主として
理想化した新古典主義や、
個人の主観による感情表現を強調した
ロマン主義
が主流でした。

下図は、新古典主義の例として、
アングルの「ルイ13世の誓い

<あわせて読みたい>
新古典主義について詳しくは次の記事をご覧ください。

下図は、ロマン主義の例として、
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」

このような新古典主義、ロマン主義に
見られる理想主義的な価値観に対して、
反発するように写実主義が誕生しました。

クールベや写実主義の代表的な画家たちは、
当時のフランス社会の現実を
ありのままに描き出しました。


労働者、農民、日常生活を主題として
平凡なモノ、卑俗なものも隠すことなく。
そうすることで、
真実を伝えることができる、と考えた
のです。

クールベが、個展開催時に目録へ記載した
「レアリスム宣言」と呼ばれる宣言文があります。

宣言文を、私なりに解釈して要約すると

では、写実主義の画家たちは、
どのような作品を描いたのか。
次は、代表的な作品を見ていきます。

写実主義の画家として
最も有名なのが
ギュスターヴ・クールベです。

彼は「自分の目で見たものしか描かない」
という信念を持ち、
当時の社会や日常の風景を
ありのままに描写することに専念しました。

このような表現は
宗教的・歴史的テーマを主として、
美の理想や伝統を重視する
アカデミー絵画に対する挑戦でもありました。

この 315cm×668cmの大作は、
クールベの故郷オルナンでの
彼の叔父の埋葬式を描いたものです。

人々の佇まいや表情から見ても
感傷を煽るものでなく、高尚さもなく
現実の場面を淡々とリアルに
表現している
ようです。

部分
部分

歴史画や宗教画に匹敵する大きなサイズで、
田舎の一般庶民の葬儀を主題にする
という点で斬新
さがありました。

当時の伝統的アカデミーの
理想主義的な価値観に
対する挑戦であり、
賞賛と非難の両方を受けた作品です。

前掲の
新古典主義のアングル「ルイ13世の誓い
ロマン主義のドラクロワ「民衆を導く自由の女神」
と比べてみると
明らかに、なんの誇張もない
表現だとわかりますね。


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クールベと並び、
写実主義の代表的な画家として
ジャン=フランソワ・ミレーも挙げられます。
ミレーは、フランスのバルビゾン村に
滞在していた風家画家グループ
「バルビゾン派」の主要メンバーでもあります。

彼は、自然の風景や、
農民の日常を写実的に描き、
自然観察を重視する自然主義的な視点で、
人々の生活を表現しました。

クールベの写実主義が現実社会を
そのまま描くことを重視するのに対し、
ミレーの作品は、農村の人々の
厳しい生活や自然との共存を
やや感傷を交えて
礼賛的に描いていることが特徴
です。

ミレーの代表作である「落穂ひろい」は、
収穫後の畑で穂を拾う
三人の女性を描いた作品です。

バルビゾン派の特徴である
自然と人々との一体感、
自然観察に基づいた
リアルな描写
が際立っています。

農村の人々の姿を理想化することなく、
そこでの生活や労働を
正確に表現することで、
農村の現実をありのままに伝えています。

ただ、、

実は、この場面は、単に農村の光景を
描いただけの作品ではない
のです。

旧約聖書のルツ記の場面を
重ね合わせています。

ルツ記では物語の中で
次のような教えが語られています。

刈り入れ後の落穂は、
寄留者(外国人)、孤児、未亡人、
などの貧しい人々が拾えるように
残しておかなければならない。

作品中の三人の女性は寡婦であり、
収穫後の落穂を拾っているところです。

ミレーは、自然を忠実に描写しながら
旧約聖書の貧者に対する施しや慈悲の教えを
内包させた深い表現をしています

「落穂ひろい」については、
次の記事で詳しく解説しています。
ご興味の方はぜひ

写実主義のもう一人の重要な画家として、
オノレ・ドーミエが挙げられます。

彼は主に風刺画家として活動し、
当時の政治や社会問題を
鋭く批評する作品を多く手掛けました。

また、油絵でも
当時のパリに生きる庶民や
貧しい労働者にフォーカスした
作品も数多く描いています。

「三等客車」は、鉄道車両内での
労働者や庶民の姿を描いた作品です。

ドーミエは、
写実主義と社会的批判の視点から、
三等客車に乗る人々の
疲れた表情や質素な衣服を
克明に表現しました。

彼は、社会の暗部に目を向けて、
産業革命後の都市化による
貧富の差、労働者階級の現実、
不平等を突きつけているようです。

一方、
柔らかい筆致で描かれた母子や
眼光鋭い人物たちに見られるように
ドーミエの感性は、貧困の中に
人間らしさや、不屈の精神をも
捉えているようです。

写実主義は、
現実社会の厳しい一面や、
見過ごされがちな日常を
正確に描き出すことで、
それまでの、理想主義的な
絵画の枠を越えました。

この動きは、
後の自然主義や印象派にも影響を与え、
現実に目を向け、描写することが
重要な要素となりました。

写実主義は、芸術表現を、
一部のエリート的なものから解放し、
誰にでも理解しやすく
身近で、共感を呼ぶテーマを扱うことで、
新しい表現の可能性を広げた
のです。


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