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『油絵の技法一覧』厳選7種類をわかりやすく解説!古典技法を簡単にマスター

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こんにちは、画家の佐藤功です。

油絵は、豊かで深い表現力と
長い歴史で知られていますが、
その技法も多岐にわたります。

その中から、
特に私が画家として実践してきて、
これは使える!
初心者にもわかりやすい!
という技法を厳選して紹介
します。


これらの技法を理解し、
実践することで、
油絵の魅力を
より深く体感できて
楽しむことができます。

その厳選した技法とは、
次の7種類になります。

興味がある技法から
見ていってください。

グレージングは、
グレーズやグラッシとも言われますが、
油絵の技法の中で、一番有名で、
一番使われている技法
だと思います。
(以降グレーズ)

やり方は、簡単で
どこにでも使いやすい技法なので、
まずは、グレーズを覚えておくと
良い
ですよ。


グレーズは、絵に色の透明感や深みを
加えるために用いられます。

この技法は、
描いて乾いた絵の具の上に、
薄く溶いた絵の具を、塗り重ねます。

そうすることで、塗り重ねた色は、
下の層の絵の具の色やテクスチャーを透過させ、
複雑な色合いと豊かな表現を生み出します。

それでは、私が過去に描いた
静物画の一部で説明します。

まず、白黒(グリザイユ)で描いて、
乾燥させてから、
薄く溶いた色(レモンイエロー+オリーブグリーン)を
グレーズして(塗って)、
真鍮のオブジェの澄んだ金属感を表現しています。


グレーズは、必ずしも
白黒で描いた上から行う
決まりはないので、
どのような色を塗っても
その上からグレーズはできます。
注意点は、下の層の絵の具は
しっかり乾燥させてくださいね。


続いて同じ静物画の別の一部も
グレーズを使っています。
画像の説明をご覧ください。


歴史上の多くの名画でも
グレーズは使われています。


1例として、レンブラントの「夜警」です。
人物や衣服など至るところで
グレーズが使われています。

レンブラントの「夜警」

一部を拡大して見てみましょう。
緑の衣服に茶褐色のグレーズをして、
衣服のしわ明部からグレーズ(茶褐色)を
拭き取っていると思われます。

佐伯祐三 「壁」

マチエール[Matière]とは、
フランス語で、材質や質感という意味ですが、

絵画では、絵の表面の質感などの状態のことを指します。

ですので、技法とは少し違うかもしれませんが、
マチエールと、様々な油絵技法は、
密接に関りがあるので、
この記事で取り上げました。


特に、油絵の場合のマチエールとは、
絵の具の塗り方を工夫して、
絵肌に凸凹などの立体感と触覚的な魅力を
加えた状態のことを言います。


例えば、マチエールを作るには、
次の方法があります。

・筆で、絵の具を厚塗りする
・ペインティングナイフなどを使って、盛り上げるように塗る
・絵の具にメディウムを混ぜて、質感を変える
・絵の具に砂や石などを混ぜて、質感を変える
・塗った絵の具が乾く前に、スタンプをして模様やテクスチャを与える

 (例:ナイフや櫛などで引っ掻く、葉っぱやレースを押し付けて剥がす、など)

など様々です。


次の作品は、私の過去の作品ですが、
背景は、ペインティングナイフで厚塗りして
マチエールを作り、
独自の逆光を表現しています。


グレージングの箇所でも説明しましたが、
静物画の「壁」や「かぼちゃ」、
そして「革製品」も
わざと筆跡を残して
マチエールを作っています。
また、「レンガ」は、
絵の具に砂を混ぜて塗っているので
質感の違うマチエールを作っていると言えます。

インパスト、ドライブラシの技法も
マチエールを作っている技法と言えます。


マチエールが魅力的な名画は
とても沢山ありますが、
特に私が好きな絵画を紹介します。

皆さんも知っての通り
フィンセント・ファン・ゴッホ「向日葵」
短い筆のストロークで
厚く絵の具を塗り込んだ向日葵。
とっても魅力的ですね。

フィンセント・ファン・ゴッホ「向日葵」

このように
油絵には表現力豊かな、様々な技法があります。

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ヤン・ファン・エイク「ティッセンの受胎告知」

グリザイユは、色彩に捕らわれずに
白黒で立体感を描く技法
ですが、
使われ方は、

色彩作品の下描きとしての場合
完全な白黒作品としての場合


に分かれます。


色彩作品の下描きとしての場合は、
グレージング技法(真鍮のオブジェ)で
説明したように
白黒で立体感を描き、
上から透明な色を被せる(グレージング)ことで、
立体感と深みがある
色彩作品が完成します。

この描き方は、
油彩技法が登場した15世紀頃のものです。

当時は、油で顔料を溶いた
ゆるい絵の具しかなく
固い練りの絵の具が存在せず
色だけで立体感を表現するのが難しかったため

まず、白黒(グリザイユ)で描いて乾燥した後に
色を重ねる方法(グレージング)が
用いられたことから
編み出された技法です。

グリザイユとグレージングの技法は
元々は、密接に繋がっている
ということなんですね。


色彩作品の下描きとして
グリザイユが使用された作品には下図の
ヤン・ファン・エイクの「赤いターバンの男」
があります。

ただし、グリザイユで完全な白黒作品として、
制作することもあります。

同じくヤン・ファン・エイクの
「ティッセンの受胎告知(右)」ですが、
完全な白黒作品です。

大理石彫刻を模して、
だまし絵のように油絵で描いていいます。

ヤン・ファン・エイク「ティッセンの受胎告知(右)」
レオナルド・ダ・ヴィンチ「荒野の聖ヒエロニムス」

カマイユは、褐色などの単色、
または限られた色を使って描く技法
です。

色彩を抑えることで形や陰影、
立体感を際立たせます。

カマイユは、グリザイユの単色版
という感じで、似た技法です。


グリザイユは、色彩作品の下描きとして
描くことが多いですが

これに対して、
カマイユは、完全な単色作品として
制作されることが多いようです。

もちろん色彩作品の下描きとして
カマイユで描くことも多いですす。

下図は、オディロン・ルドンのカマイユ作品です。

オディロン・ルドン「アポロンの戦車」


私も、静物画や人物画を
カマイユ技法を用いることがありますが、
ほとんどが
色彩作品の下描きとして描きます。

下図は、私が描いた
カマイユを下描きとした静物画です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」

スフマートは、絵画の境界線をぼかし、
非常に滑らかな色の移り変わりを表現できます。


これにより、
人物の肌の立体感や、風景の空気感など、
微妙な表現が可能になります。

スフマートは、イタリア語で
「煙のように」を意味します。


この技法は、
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」で
使われていることが有名です。

では「モナ・リザ」を見てみましょう。
顔の輪郭や、背景の山の輪郭が
線ではなく、
徐々に溶け込むように、ぼかしていて
自然な立体感と奥行きが表現されていますね。

上図の、「モナ・リザ」対して、
下図は、ボッティチェッリの「ヴィーナス誕生」の一部です。
スフマートは使わず、
輪郭線がはっきりして、少し固い印象ですね。
(「ヴィーナス誕生」は、
ぼかしにくいテンペラ画なので、
油絵と単純に比較できないですが。
ボッティチェッリには申し訳ないです(^^;)


スフマートは、現代の写実絵画にも
ごく普通に使われています。

私の作品でも、下図の林檎に
スフマートを使用しています。
林檎の輪郭線の一部をぼかして
背景に自然に溶け込ませています。

<あわせて読みたい>

レンブラント 「黄金の兜の男」

インパストは、絵の具を、
厚く盛り上げるように塗ることで、
表面に凹凸を作り出します。

この技法により、
作品にダイナミックな表現と
ボリューム感が加わります。

厚塗りにより、盛り上がった凹凸は、
光が当たることで影が生じ、
絵に強い物質感が生まれます。

インパストは、
グレージングなどの他の技法とも併用されます


下図は、レンプラントの「黄金の兜の男」の部分です。
(レンブラントの弟子の制作説あり)

この兜のエンボスの模様部分に
インパストが使われていて
すごい絵の具が盛り上がっています。

私はこの作品を実際に見たことがありますが、
盛り上がりによる物質感が凄くて、
兜だけ、実物のように見えました。

ゴッホの向日葵もインパストを
使っていると言えますね。

ドライブラシとは、乾いた固めの筆に、
固練りの絵の具を少なめに付けて、
絵の具を軽く擦りつけるように、
かすれるようにして描く技法
です。

これにより、キャンバスや絵肌の凸部分に
絵の具が部分的に付着し、
独特のテクスチャが生まれます。


下図は、私が描いた風景画の一部ですが、
樹々に塗った絵の具の凸凹の上や
横に流れるような下地の絵肌の上に
ライトグレーの絵の具を
かすれるように乗せて
独特のテクスチャで
樹々にかかる「霧」を表現しています。

<あわせて読みたい>

使いやすい油絵の技法に
絞って説明しましたが、
いかがだったでしょうか?

どれも簡単にできるので、
興味を持った技法から
早速やってみてください。

これらの技法は
密接に関連しています。

慣れてきたら、
一つの技法だけ使うよりも
複数の技法を複合して使ってみてください。


例えば、

インパストで絵の具を盛り上げて、
乾いたら、グレーズする。
その後、ドライブラシで、テクスチャを変えて、
乾いたら、さらに別の色でグレーズする。

といった感じです。

これにより、物質感やテクスチャが加わり、
色合いも深みがでてきて、
絵の強さや魅力が増す、ということです。


すこし、難しそうに感じた人も
いるかもしれません。
でも、いくつもの技法を使うと言っても
実際にやってみると
ほとんど難しいことはありません。


また、私は画家として、
これらの技法を使って
たくさんの絵を描いてきました。
今は、技法を使っているという意識はなく
当たり前のように複合的に技法を使って
絵を描いています。


でも、これは特別に難しことを
修得したわけではなく
単に慣れただけ、なのです。

皆さんも実際にこれらの技法を使って
思いついたままに
絵を描いてみてください。

何度もやってみると、
慣れてきて全く難しくありません。
技法という意識すら、なくなるほど簡単です。

この記事で、皆さんが
楽しい油絵の技法に
チャレンジするきっかけに
なってもらえたら幸いです。


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