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ムンクの代表作「叫び」の意味と解説|実は叫んでいない|叫びから耳を塞いでいる

ムンクの代表作「叫び」

こんにちは、画家の佐藤功です。

エドヴァルド・ムンク(1863年~1944年)

表現主義的な画家として知られるムンク。
表現主義とは、感情や気持ち、精神など、内面を作品に表す考え方のことです。

ムンクは、生と死の問題、孤独、嫉妬、不安、
などを題材にした作品を制作していますが、
特に生の不安を表現したとされる作品

「叫び」 油彩 1893年

が有名です。
ムンク30歳の頃に制作しています。

「煙草を持つ自画像」 エドヴァルド・ムンク

ムンクの生い立ち、母と姉の死|作品に影響

暗く激しい表現者という印象のムンクですが、
それは彼の出自による影響が大きいのです。

ムンクは由緒ある家系の医師の子として生まれました。

しかし、ムンク5歳の時に母が結核のため死去し、
その死をきっかけに、父は信仰にすがるようになり、
家庭に不調和をもたらします。

そしてムンク14歳の時に15歳の姉がやはり結核で死去。
ムンク自身も虚弱体質で、生き延びられないと心配されていたようです。

このように幼少の頃から身近に「死」や「不安」を経験したことが、
後にムンクの芸術に、人生の暗部をフォーカスするような影響を与えています。

「叫び」は叫んでいない

さて「叫び」ですが、
この絵は、ムンクの日記から、
彼の幻覚に基づいて描かれていることがわかります。
日記は下記のとおりです。

私は2人の友人と歩道を歩いていた。
太陽は沈みかけていた。

突然、空が血の赤色に変わった。
私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。
それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。

友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。

そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。

つまり、この「叫び」という絵は、人物(ムンク)が叫んでいるのではなく、

自然を貫く叫びという幻聴をムンクが聴いて、
不安におののき耳を塞いでいるという場面なのです

そして、遠方の二人は友人であり、決して死神ではありません。
血の色に見えたという空はムンクの不安を象徴しているようです。

それから約10年後、

アルコールや喧嘩、女性関係でトラブルを起こすようになります。
そして、恋人とのトラブルで、揉み合いの末、拳銃を発砲されて左手の指の一部を失います。このことを機に、精神を病んでいきます。後にアルコール依存症で精神病院に入院しますが、精神疾患を発症していたことは間違いないといわれています。

「叫び」を描いた頃の日記などからも
当時から不安にさいなまれ、
精神的に病んでいる片鱗が表れているように思います。

「叫び」を制作していた頃から、精神疾患の症状が発生していて、想像や創作ではなく、ムンクには幻聴として ”叫び” が聴こえていたのでしょう。

「叫び」は、創造的な芸術作品というより、ムンクの絶望的な精神状態の中から、切実に自己表現された作品といえるのではないでしょうか。

※ちなみに「ムンク」はノルウェー語で「僧侶」の意味があるそうな。

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