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油絵を描いた筆の洗い方|筆に絵の具が固まった場合は?|筆は扱い方で長持ちする

こんにちは、画家の佐藤功です。

油絵を描いた筆は、どのようにして洗うのでしょうか。水では洗えませんので、専用の筆洗油(ブラシクリーナー)で洗います。

筆に付いた油絵の具を洗わないまま乾いてしまったら、絵の具が固着してしまい除去することは難しいです。水彩絵の具のように、後から簡単に水で溶かすようなことはできません。

筆は、制作中に使う色を変える時、1日の制作が終わった時、に洗うと思います。特に、1日の制作が終わったら、できるだけ長く使えるように、しっかり洗いましょう。

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<目次>
油絵を描いた筆の洗い方
 必要な物
 筆の洗い方
  1.筆から絵の具を拭き取る
  2.筆洗油で洗う
  3.石鹸で水洗いする


筆を筆洗器に入れたままにしない

筆に油絵の具が固まった場合は?
筆洗油の捨て方は?
筆洗油は灯油で代用できる?


まとめ

油絵を描いた筆の洗い方

必要な物

筆洗油(ブラシクリーナー)
不要な雑紙、布
石鹸

筆の洗い方

1.筆から絵の具を拭き取る

筆にべっとり油絵の具が付いている場合は、新聞・チラシなど不要な雑紙や布で拭き取ります。特に穂先の根元に絵の具が残りやすいのでしっかり拭き取ります。そのまま筆洗油で洗うと、絵の具が洗いきれず、筆洗油もすぐに濁ってしまいます。

筆に絵の具が軽く含まれている程度なら、拭き取らず、そのまま洗って大丈夫です。

2.筆洗油で洗う

筆洗油の小さめボトル(100~150ml)は、中の凸凹部分で筆が洗えるようになっています。ここに、筆を軽く撫でるようにして洗います。初心者はこれを用意すればよいです。

※ボトル下部に洗った絵の具の溜まりがあります。ここに絵の具を沈殿させても、濁るようなら買い替え時です。

洗ったら不要な布などで、筆洗油を拭き取ります。絵の具が洗いきれず残っているときは、洗って拭き取るを繰り返します。

油絵の制作頻度が高い場合は、筆洗器を使うことをお勧めします。筆洗器に筆洗油を入れて使います。筆洗油は、容量が多いもの(500~2000ml程度)が容量あたり割安なので、長い目で見るとコスパが良いです。仕切りの穴が開いたところで、筆を軽く撫でるように洗います。

制作中に、使う色を変える時の筆の洗い方は、ここまでです。1日の制作が終わったときは「3.石鹸で水洗いする」に進みます。

3.石鹸で水洗いする

普通の石鹸で水洗いします。手の平で円を描くように、穂先の根元も洗うようにします。洗った筆は、水分を拭きとって、良く乾燥させてから次回使用します。

私は、石鹸洗いについて、制作頻度が高い場合は、筆洗油でしっかり洗っていれば、石鹸で毎回洗う必要は無いと考えています。なぜなら、翌日くらいには、また制作しますし、筆に絵の具がわずかに残っていたとしても、1日で固まることは無いからです。

一方、数か月に1回ほどしか使わない下地塗り用の羊毛の刷毛の場合は、使用後は石鹸でもしっかり洗っています。石鹸でしっかり洗わないと、筆に残った絵の具が固まって、柔らかい羊毛がカピカピになって使えなくなってしまうからです。

ですので、週末のみ制作するなど制作頻度が高くない場合や、しばらく使わない筆だけ、石鹸で洗えば良いと考えています。

筆を筆洗器に入れたままにしない

筆は、絵の制作中も、制作が終わっても、筆洗器に入れっぱなしにはしないでください。時間が立つと、穂先が曲がった状態のままクセがついて、元に戻らなくなります。新品であっても描き味が損なわれます。

筆は、常に、筆置き、筆立てなどに置いたり、ケースに仕舞う、などして、穂先に圧力がかからない状態にしておきましょう。少しの心がけで筆は長持ちします。

筆に油絵の具が固まった場合は?

筆に固着した油絵の具を除去するのは難しいですが、剥離剤(ストリッパー)で剥がすことはできます。ただ、お勧めはしません。

私は画学生の頃、何度も筆に固着した油絵の具を除去して、また筆を使えるようにしようと試みました。しかし、油絵の具を除去できても、筆の描き味は戻りません。毛が傷み、穂先のまとまりなくなって、とても使える状態ではなかったです(ムリに使えないこともないですが、やはりお勧めはしません)。

労力とコストを考えると、筆を買い替えるのが良いです。このような状態になったら、筆にも申し訳ないので、普段から、筆はしっかり洗って大事に使ってあげましょう。

筆洗油の捨て方は?

筆洗油は、流しやトイレに捨てることはできません。筆洗油は、不要な雑紙や布、食用油を捨てる時に使用する油吸収パッドなどに吸わせて、基本的に可燃ごみとして捨てるので良いと思います。

ただ、自治体によって捨て方が異なる場合もあるので、住んでいる地域のルールを確認して、ルールに従って捨てましょう。

筆洗油は灯油で代用できる?

灯油で代用できます。実際、私は画学生の頃から、何年かは、灯油を筆洗油として使用していました(筆洗油に比べて、灯油は安価なので)。ただ、あまりお勧めはしません。

灯油の問題点として

1.不純物(硫黄)により、絵の具が変色する
2.洗浄力が弱い

3.揮発が遅い

とうことを聞いたりします。

しかし、私の経験上、1.の、絵の具が変色した、ということは無かったです。現代では、油の精製技術が向上して不純物(硫黄)は、ほぼ残らないようです。2.も、洗浄力が弱いと感じることはなかったです。不純物の影響のようですが、体感できるほどの差ではないのだと思います。3.は、そもそも油絵の具(乾性油)の方が乾燥が遅いので、筆洗油でも灯油でも揮発が遅いかどうかを気にすることはありません。

現在私は、プロの画家をしているので、筆洗油に灯油を使用することはありません。万が一にでも、制作した絵に変色など不都合が生じる可能性があるので避けています。

この辺は個人の考え方だと思いますが、練習や課題として描く、個人的に趣味で描くのであれば、筆洗油に灯油を使用しても構わないと思います。ただ、代用品ということは、何か不都合が生じる可能性が少なからずあるので、使う場合は、自己責任でお願いします。

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まとめ

以上、油絵の筆の洗い方や、洗い方に関連することを書きました。このことに留意してもらうと、良いコンディションを保ち、できるだけ長く使用できると思います(もちろん使う頻度や、筆の種類によります)。

ただし、筆は消耗品だということを忘れないでください。どんなに大事に扱っていても、筆の状態を見て、穂先が毛羽立ってきた、毛が抜けてきた、穂先が割れて思った通りに描けない、となれば 即交換してください。私は、早ければ2~3作品描いた筆は交換しています。

あくまで目的は、気持ちよく絵を描くことや、少しでも満足できる絵を描くこと、だと思います。そのために、筆はしっかり洗って大事に扱い、良いコンディションを保つ、ということです。コンディションが良くなくなった筆を、ムリに延命することが目的ではありませんので。

繰り返しになりますが、あくまで目的は、絵を描くためにある、ということです。

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