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油絵の具が開かない!固着したキャップを【簡単・すぐに】開ける方法

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こんにちは、画家の佐藤功です。

油絵を描いていると、誰しも経験することと思いますが、
しばらく油絵制作から離れていた場合、
たまにしか使用しない色の絵の具、
このようなとき、油絵の具チューブのキャップ(蓋)が固着して開かなくなることがあります。

力任せにキャップを回せばチューブが破れてしまい
せっかくの絵の具が台無しに。
かといって放置すれば、
ますます固着は進んでしまうし、
処分するのは、もったいない。

この記事では、私が画家として長年の経験から編み出した
「開かない油絵の具のキャップ」を
簡単、安全、確実、に開ける方法を解説
します。

現在、私はこの方法で、ほぼ100%、固着した絵の具のキャップが開けられています

この記事を読み終える頃には、
あなたはもう固着トラブルで、
時間を取られることはありませんし、
絵の具を無駄にすることもありません。

固着のメカニズム

油絵の具のキャップが固まる最大の原因は、「顔料と乾性油の酸化硬化」です。

油絵の具は、顔料を乾性油(リンシードオイルやポピーオイルなど)で練って作られています。チューブから出す際、どうしても微量の絵の具がキャップのフチやネジ山に付着します。

この付着した油分は、空気に触れることで酸化重合(乾燥)し、時間の経過とともに硬化します。この硬化物が、キャップとチューブ本体のネジ山同士を強力な接着剤のように結びつけてしまうのです。

絵の具の色によって、乾燥の速度が違いますが、
乾燥が速い顔料(例:シルバーホワイト、コバルトブルー、ローシェンナなど)ほど、固着しやすい傾向があります。

補足: 酸化重合とは、乾性油が空気中の酸素を取り込み、結合して硬い膜を形成する化学反応です。これがネジ山で起こると、接着剤のようにキャップを固定してしまいます。

<あせて読みたい>
油絵の具の仕組みや歴史を詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

これから紹介する
固着したキャップを開ける3つの方法は、
おすすめ順に記載していきます。

1つ目が、一番、簡単、安全、確実、な方法です。
2つ目が、その次に、簡単、安全、確実、な方法です。
3つ目は、1,2つ目で解決しない場合、少し手間がかかりますが最終的な方法です。

1つ目の方法がダメなら、2つ目、3つ目、と順番に試してみてください。
1~3つ目のどこかの方法で、ほぼ全ての固着キャップは開けると思います。

チューブ内の絵の具は、チューブ絞り器などでキャップ側に寄せておくこと。
これをしておかないと、チューブがねじれやすく破けるリスクが上がります。

1つ目の方法は「ラバー手袋で開ける」ですが、
この方法が一番簡単で速いです。これで、8~9割の固着キャップは開きます。

まず、ラバー手袋を選ぶときの基準として
手のひら全体にラバーがついたものにする
・手にフィットするものにする。

・軍手に粒々のゴムがついたものはNG!(グリップが弱いので)

次の手順で開けます。

1-1. 左手の親指と人差し指で、チューブの首のところを包むように握る

チューブの真ん中を握ると、破れる場合があるので、必ずチューブの首のところを包むように握る。

1-2. 右手の親指と人差し指で、キャップを包むように掴む

1-3. しっかり掴んだまま、ゆっくり回す


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2つ目の方法は「プライヤー(ペンチ)2個で開ける」です。
ラバー手袋で開かない場合は、この方法をやります。

プライヤー(ペンチ)を選ぶときの基準として
・開口部にキャップを挟める丸みと、チューブの首を挟める広さがあればよ
・ペンチとプライヤーどちらでもよい

次の手順で開けます。
(ラバー手袋と同じ要領で開ける)

2-1. 左のプライヤー(ペンチ)は、チューブの首のところを挟む

2-2. 右のプライヤー(ペンチ)は、キャップを挟む

2-3. しっかり掴んだまま、ゆっくり回す

キャップが緩くなったら、指で回して開ける

3つ目の方法は『お湯に浸けてから「ラバー手袋」or「プライヤー」で開ける』です。
ラバー手袋でもプライヤーでも開かない場合は、
少し手間がかかりますが、この方法をやります。

絵の具のキャップをお湯(熱湯手前くらいの熱さ)に浸けて、5分ほど置きます。

固化した絵の具が柔らかくなっているはずなので、
前述の
1. ラバー手袋で開ける
または
2.プライヤー(ペンチ)2個で開ける
の手順で開けます。

それでも開かない場合は?

現状、私は、1と2の方法で、すべての固着キャップは簡単に開いています。しかし、1と2は、ある程度、力がいる方法なので、女性や力の弱い方は、開かないこともあるかもしれません。その場合は、3の方法で開けれると思います。

それでも開かない場合は、キャップに固まっている絵の具をドライバーや錐などで、削り取ってからお湯に浸けると良いかもしれません。

この固着キャップの開け方は、昔から知られています。
私も画学生時代によくやりました。
絵の具チューブのキャップのすぐ下をライターで炙るのです。

この方法は完全ではなく、固着キャップが開いたり開かなかったり、
キャップがプラスチックなら溶けてしまうことがあります。

それと油絵制作は、テレピン、ペトロールなど揮発性油を扱うので、
引火の危険性があります。

こういった理由から
この方法はおすすめしません。
というかやらないでください。

(もちろん、現在、私はしていません!)


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