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印象派とは?ポスト印象派,後期印象派,新印象派とは?モネ,ルノワール,セザンヌ,ゴッホの作品で説明

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印象派とは何か?

こんにちは、画家の佐藤功です。

「印象派」と聞くと、モネ、ルノワールあたりの絵画を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。「印象派」の絵画は、日本人に特に人気があるようです。

早速、印象派とは何かを簡単に説明します。

19世紀半ばから、フランスで起こった芸術運動のことです。

当時、フランスのサロン(※)では、聖書や神話画、歴史画などが評価されていましたが、それに反発して、実生活の出来事を感覚的に描こうとしたのが印象派です。

もっと具体的にいうと、聖書や歴史など難しいことは抜きにして、実生活のありふれた出来事、自然、身近な人物、楽しいこと、綺麗なこと、などを素直に描いたのが印象派です。また、描き方の特徴としては、屋外での写生、素早く大胆な筆致で明るい色彩、光の変化を描き出す、といったところです。

(※)フランスの美術業界の権威である美術アカデミーが開催する展覧会

実際に印象派の作品で見てみましょう。下図は、ルノワールの大作「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」です。ダンスホール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」での舞踏会を題材にした作品ですが、パリのルノワールが住んでいる近所にあるダンスホールの舞踏会を描いています。実生活の中で友人達との楽しいひと時を、明るく光を感じさせる色彩で描いた印象派らしい作品といえますね。

ピエール=オーギュスト・ルノワール  「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 1876年

※ちなみに私は、画学生時代に、印象派が大好きだという女性経営者から「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」の模写の仕事を依頼されて描いたことがあります。その時、ルノワールや印象派の描き方をかなり研究して、ヨコ2メートル近くの大きいキャンバスに描きました。現在、私の画家としての制作の糧となっています(^^)

それでは、次に印象派の詳細を説明します。

権威主義の美術アカデミーに反発した画家達

19世紀、フランスの美術業界の権威である美術アカデミーでは、聖書や神話、歴史画などが高く評価されていて、これらの絵画は、正確な形態や遠近法、筆跡を残さない絵肌、理想美を描く、など描き方の規範がありました。それ以外の、風景画や風俗画などは低俗とされていました。

※下図は、美術アカデミーの代表的な画家アングルの作品「ホメロス礼賛」です。

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル「ホメロス礼賛」 1827年

若い画家達は、美術アカデミーが開催するサロン(公募制展覧会)で評価を得なければ、展示や絵を売る機会が得られず、画家にとって死活問題でした(当時のサロンは、商品展示場として顧客と画家をつなげる場でもあった)。

サロンが評価する聖書や神話画、歴史画などではなく、当時の実生活(風俗画など)を描いた画家たちの作品は、サロンには、殆ど受け入れられませんでした。そのような美術アカデミーの支配に反発して、表現の方向を共にする画家同士が、互いに知り合って、19世紀半ば~次第に印象派が形作られていきます。

新しい表現 印象派展へ

そして1874年、集まった画家達が、第一回 印象派展を開催します。参加した主要な画家は

モネ
ルノワール
ピサ ロ
シスレー
ド ガ
セザンヌ
ベルト・モリゾ

です。

印象派は、実生活のありふれた出来事、自然、身近な人物、楽しいこと、綺麗なこと、などを素直に描きました。また、描き方の特徴としては、屋外での写生、大胆な筆致で一気呵成に描いている、明るい色彩、光の変化を描き出す、です。

下図は、1874年の第一回 印象派展に出品されたクロード・モネの「印象・日の出」です。印象派では代表的な作品ですね。

クロード・モネ 「印象・日の出」 1872年

※このモネの「印象・日の出」が、評論家に「何を描いたかわからない、タイトル通りたっぷり印象が入っているのだろう」といった揶揄されたことがきっかけで「印象派」という呼称が生まれました。

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その後、印象派展は、1874年~1886年に、全8回開催されました。8回開催されるころには、印象派は、評価を得て、絵も売れるようになります。

新印象派、ポスト印象派後期印象派)とは?

印象派と言っても、個性の強い画家たちの集まりなので、表現は一枚岩というわけではありません。それぞれの画家によって、時期によって、表現や主義が違ってきます。印象派でも表現や主義の違いを分類したのが、新印象派、ポスト印象派(後期印象派)です。次に、それぞれを詳しく説明します。

新印象派

印象派の画家達が、描いていた明るい色彩ですが、これはパレットで色を殆ど混ぜずに、原色に近い絵の具を、感覚的にキャンバスに絵の具が隣り合うように置いて、鑑賞者が絵から離れて見てみると、視覚的に混色されて色が鮮やかに見える、というものでした。この描き方は、筆触分割といいます。極端にいうと、パレットで「青」と「黄色」を混ぜた「緑」をキャンバスに塗るより、「青」と「黄色」をキャンバスに別々の筆致で、絵の具が隣り合うように何度か塗る方が、絵から離れて見てみると、鮮やかな「緑」に見えるということです。とはいえ、感覚的に描いているので、キャンバス上で絵の具が混ざったり、絵の具の配置が筆致によって不規則だったりで、実際には色がくすんでいることもあります(良く言えば、感覚的な筆致により、自然に見える、その場の雰囲気が出ている、とも言えます)。

スーラに代表される新印象派の画家達は、この筆触分割という描き方を、当時最新の光学理論・色彩理論 を 応用して、徹底して描きました。具体的には、絵の具は原色に近い色を使用して、細かい点で、色ごとに分割して、一定の配置で塗る、キャンバス上で絵の具は混ぜない、このようにして描きました。この描き方を点描といいます。これにより、最大限色彩の効果を発揮できたのです。これは、現在のパソコンのモニタの原理と同じです。

下図は、スーラの代表作「グランド・ジャット島の日曜日の午後」です。点描で気の遠くなるような作業で描かれています。

ジョルジュ・スーラ  「グランド・ジャット島の日曜日の午後」 1884年-1886年

ポスト印象派後期印象派

ポスト印象派(後期印象派)とは、印象派の表現や主義を継承しながらも、独自の作風に至った画家達です。なお、後期印象派とは、古い和訳の呼称で、適切ではないとされているため、現在では、ポスト印象派という表記が一般的です。

ポスト印象派の主要な画家達は、

ゴッホ
ゴーギャン
セザンヌ
ルドン
マティス
ヴラマンク

です。

ゴッホは、印象派の技法を学び、明るい色彩、大胆な筆致へと技法を変えていっていますが、それまでの印象派に見られないゴッホの独自性は、彼自身の内面、苦悩や葛藤を強烈に描く画風でしょう。下図の「自画像」を見てみると、全体的に青みを帯びた色彩、渦巻くような筆致は、激しい情念の発露のようです。表現主義的な画風とも言えます。

フィンセント・ファン・ゴッホ 「自画像」 1889年

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セザンヌは、印象主義の画家達と交流で明るい色彩の絵を描くようになり、第1回、第3回の印象派展に参加してます。しかし、途中から印象派展を離れて、描く対象の構造的本質をとらえる描き方を追求します。具体的には、描く対象を幾何学的(球体、円筒、円錐)に扱って、堅牢な形態や量感、空間の構築といった確固たる存在感を表現する描き方を追求し、ピカソらのキュビズムに影響を与えた表現に至ります。

ポール・セザンヌ 「アヌシー湖」 1896年

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まとめと考察(編集中)

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