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静物画 モチーフ おすすめの選び方、組み合わせ方|油絵初心者、経験者にも

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こんにちは、画家の佐藤功です。

静物画とは、静止したモチーフを描いた絵画のことですが、美術学校などでも基本的な課題として、よく描かれています。

<あわせて読みたい>
〇静物画とは、どのような絵か?描かれる代表的なモチーフは?有名な静物画と歴史

この記事では、自分で静物画を描く時、どのようにモチーフを選んだらよいのか、組み合わせたらよいのか、モチーフの写真を例にしてわかりやすく解説します。

<目次>

〇「静物画」は描く練習に適している

〇モチーフを選んでみよう
 モチーフ選びのポイント

 身近にあるモチーフを探す
 1個のリンゴだけでも良い
 複数のモチーフを組み合わせる
  3つのモチーフ

  5つのモチーフ
  6つのモチーフ

〇静物画の作品例

〇描きたいモチーフを探す

「静物画」は描く練習に適している

最初に「静物画」について少し説明します。具象絵画には、大きく分けて、「風景画」「静物画」「人物画」の3つに分類することができますが、「静物画」は絵画の基礎的なことを学ぶのに適しているといえます。

その理由を説明します。

まず「風景画」は、形をしっかり取れなくても、それなりに絵が成立するので、基礎を学ぶのに適しているとは言えないです。例えば、木の枝が1本、2本増えたり減ったりしても、山の形が少し違っても、あまり違和感は感じず絵として成立するからです。

「静物画」の場合は、グラスが少し傾いたり、丸いお皿が少し歪んでいると、おかしいと気づきます。

「人物画」は、3つの中では一番難しいと考えます。人体の構造や、ポーズによる重心のかかり方なども意識しなければならないこと、また、モデルさんは完全に静止しているわけではなく、微妙に動きますからね。

「静物画」は、静止しているモチーフを時間をかけて描くことができます。ですので、基礎であるモノの形や、その置かれている空間をじっくり観察して、とらえる練習がやりやすいのです。

モチーフを選んでみよう

モチーフ選びのポイント

いくつかのモチーフを選ぶ時のポイントとして、次の4点が挙げられます。

1.大きさが違う物
2.色が違う物
3.質感が違う物

4.自然物と人工物を組み合わせる(※)

(※)例として、自然物は、果物、食材、花、貝殻など。人工物は、グラス、瓶、陶磁器、本、時計、楽器、などがある。

これらのポイントに留意して、身近な物から、いくつか選んでみましょう。

例えば、次の写真を見てください。


この写真の中のモチーフは、ワインボトル、水差し、皿、にんにく、ですが、次のことに留意して、選んで組み合わせました。

1.大きさ:まず、大きいワインボトルを中心あたりに置く。そして、瓶の右手前に、中サイズの皿+にんにくを配置する。小さい水差しは左に配置します。
2.色:ワインボトルの深緑、水差しの白、皿のグレー+焦げ茶、にんにくの白+紫。白系が多いですが、白の中にも色相の変化があればOKです。
3.質感:ワインボトルのガラス、水差しと皿の陶器、にんにく、テーブルの木材、の違いがあります。これにプラスで金属のモチーフがあってもよいかもしれませんね。
4.自然物と人工物:自然物は、にんにく、人工物は、瓶、皿、水差し、です。

ポイントを厳密に守らなくても大丈夫です。自分で組み合わせて見て「なんか良いなぁ」という感覚を優先してください。

身近にあるモチーフを探す

それでは、ポイントに留意して、あなたの身近な物から探してみてください。次の例を参考にしてもよいです。モチーフや組み合わせによって、しっかりした静物画が描けます。 

食材】・・・果物(リンゴ、オレンジ、葡萄…)、野菜(かぼちゃ、にんにく、玉ねぎ…)、パン、など
食器】・・・陶磁器、皿、グラス、ボトル、スプーン、フォーク、など
時計】・・・置時計、掛け時計、懐中時計、砂時計、など
花】・・・生花、造花、ドライフラワー、など
本】・・・厚い本、 古書、洋書、など
楽器】・・・笛、ハーモニカ、タンバリン、バイオリン、など
布】・・・無地布、柄布、色布、シルク生地、など
その他】・・・かご、観葉植物、アクセサリー、ロープ、など

1個のリンゴだけでも良い

初心者の方は、複数のモチーフを組み合わせることが難しい、、、と感じる人もいるかもしれません。その場合は、モチーフ1個だけでも大丈夫です。

極端に言えば、テーブルにリンゴ1個だけを置けばよいです。リンゴは日持ちがしますので、静物画のモチーフとしては便利なのです。季節にもよりますが、1か月くらいは持ちます(描く時だけ冷蔵庫から出して、終わったら冷蔵庫に保存してください)。

参考までに、次の作品画像は、私が描いたリンゴ1個の油絵です(右下に水晶はありますが)。

最初は、1個のモチーフだけで描いてみるのでもよいです。1個でも工夫次第で、魅力的な絵を描くことはできますから。とはいえ、少しづつモチーフの数を増やして描けるようにしましょう。複数のモチーフの組み合わせを描くことは、上達に繋がりますので。

<あわせて読みたい>
〇油絵に必要な道具|買ってはいけないものは?|油絵の具、溶き油の選び方は?【初心者にわかりやすく説明】

複数のモチーフを組み合わせる

静物画を描く上で、少なくとも3つはモチーフを組み合わせるようにしてください。

冒頭で説明したとおり、基礎であるモノの形と、さらにそれらが置かれている空間を把握する修練になるからです。

わかりやすく言うと、複数のモチーフが同じ平らな台の上に置いてあること、各モチーフの位置関係、距離感、大きさ、がパッと見て、わかるように描ければよいのです(モチーフが空中に浮いてたり、台があちこち傾斜しているように見えたらNGです)。

例として、私が組み合わせた複数のモチーフの写真をいくつか紹介します。

3つのモチーフ

次の写真のモチーフは、コップ、玉ねぎ、スプーンです。ごくシンプルな組み合わせですが、組み合わせのポイントとしては、奥から手前に、背が高い順にモチーフを並べています。奥のコップ(人工物)と手前のスプーン(人工物)で真ん中の玉ねぎ(自然物)を挟みます。それと、コップ右下と玉ねぎ左上が重っていますが、このような重なりは、モチーフの位置関係と奥行きをわかりやすくします。ただ、もっと簡単に描きたい場合は、モチーフを重ならないように配置しても良いです。

5つのモチーフ

次の写真のモチーフは、コップ、ドライフラワー[サンキライの実]、皿、巻貝、ドライフラワー[葉]、です。これら5つのモチーフは、次の2つにまとめて考えます。
1【コップ+ドライフラワー(サンキライの実)】
2【皿+巻貝+ドライフラワー(葉)】

これは、ヨコ構図ですが、組み合わせのポイントとしては、主役の巻貝を中心あたりに置きます。そして、ドライフラワーの(サンキライの実)と(葉)を右上に向けているのが、隠し味です。これにより、画面に統一した流れができます。また、色だけを分解して見てみると、全体的には、ベージュっぽい暖かみのある白の面積が大きいですが、その中に、コップと皿の青と、ドライフラワーの茶が対比されて、十分な色合いを感じることができます。

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6つのモチーフ

次の写真のモチーフは、花瓶、造花、オイルボトル、角皿、ドライフラワー、ネックレス、です。これら6つのモチーフは、次の4つにまとめて考えます。
1【花瓶+造花】
2【オイルボトル】
3【角皿+ドライフラワー】
4【ネックレス】

組み合わせのポイントとしては、まず、左に、主役の大きい【花瓶+造花】を配置します。そこから左上→右下の対角線上に、モチーフを高さ順に配置していきます。左上から順に【花瓶+造花】→【オイルボトル】→【角皿+ドライフラワー】→【ネックレス】。こうすることにより、大きいモチーフを中心に置いたときに比べて、やや動きがある画面になります。このとき、【花瓶+造花】の右下に落ちる影もモチーフの一部として考慮しています。右下の影により、画面右上の空間が空き過ぎないようにしています。(※影もモチーフの一部として意識することが大事です)

また、濃い色同士の【オイルボトル】と【ネックレス】は、画面全体の濃淡のバランスをとって少し離してみました。造花やドライフラワーは、生花に変えても良いですね。

<あわせて読みたい>
〇油絵は独学できるの?【結論:独学できます】初心者~経験者まで参考になります

静物画の作品例

ここで、私が描いた静物画をいくつか紹介します。今まで紹介したモチーフとは違って、身近には無いモチーフです(モチーフの入手経緯は、次のセクションで説明します)。モチーフ選びのポイントに厳密にはこだわらず、自分が良いと感じる感覚を優先していたり、創作している部分が多々あります。参考のひとつにしてみてください。

次の作品画像は、古書と砂時計、無花果とプルーンを配置しています。古書は18世紀~19世紀のもの、砂時計は1960年代のものです。古い時代のモチーフと熟した無花果とプルーンの対比、あえて背景は漆黒にして荘厳な印象にしています。

「時の音」 F6号(410×318mm)

次の作品画像は、ほぼ真ん中にグラスと羽根を配置したインパクトの強い構図です。背景の布の襞(ひだ)により、さらに視線をグラスと羽根に誘導しています。

「羽根のある静物」F4(333×242mm)油彩

次の作品画像は、ヨコ構図で、グラスと桜桃が主役です。手前に桜桃や羽根など軽いモチーフが並んでいますが、奥の黒い壺により、画面に重厚感をプラスしています。また、構図の一部に黄金比を応用していますが、その説明は、また別の機会に。

「深紅の桜桃」 F6号(410×318mm)

次の作品画像は、タテ約1.5メートルのかなり大きい作品です。たくさんのモチーフを組み合わせていますが、時計と百合を主役としています。これだけ質感の違うモチーフを沢山組み合わせると、まとめるのが難しいですが、まず薔薇と百合の花びらを様々なモチーフ上に散らして色の調和を図っています。そして、上部の百合にグレーの絵の具を逆アーチ状に流して氣の流れのようにしています。これにより、百合の白を背景の黒に自然に溶け込ませる役割と、画面に生命感と躍動感を出しています。

「白百合と静物」 M80(1455×894mm)

描きたいモチーフを探してみる

私が描く静物画のモチーフは、次のようなものがあります。ほとんどがアンティークやヴィンテージで古い時代の物です(これらに、果物や生花などを加えたりします)。

古書(18~19世紀頃)、鉄皿、砂時計、置時計、ワイングラス、石(水晶、タイガーアイ、アメジストなど)、化粧瓶、燭台、花瓶、珍しい柄布、羽根、など

これらの物は、かなり前に目黒や恵比寿のアンティークショップ、海外のネットショップで購入しました。また、ベテラン画家さんから譲り受けたものもあります。布は西日暮里に問屋街がありますので、そこで購入することが多かったです。羽根はネットショップでも販売していますが、神社や公園などで拾うこともできます。

最近では、ほとんどのものがAmazonや楽天で購入できるようになってきました。

身近なモチーフで物足りなくなってきたら、積極的に描きたいモチーフを探してみるのも良いのではないでしょうか。

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